バイクの教科書「ライディング事始め」

久しぶりにバイクに乗ることになるので、乗り方の復習をしておこうと思い、本棚を探してみたら、ありました。

 

村井 真、 つじ・つかさ著「ライディング事始め」

 

1987年発刊の本です。私が買ったのは20年以上前の学生時代です。

何度も引っ越ししたり、結婚したり、そのたび古本をまとめてブックオフに持って行ってましたが、毎回残す本の選考に漏れず、しつこく本棚に居残っている本です。

たくさん持っていた車やバイク関連の本はごっそり手放したのに、なぜ、エッチなグラビアもない、この地味な本を残していたのかというと、面白いからです。

たぶん100回くらい読んでいます。

久しぶりに読んでみますと、うわっ、字がちっこい。昔の本って、そういえば字が小さかったなあ。

(というか、今のビジネス書とかが、無駄に字がでかくてページの無駄遣いをしているような気もしますけど。)

 

書いてあることは、初心者向けの内容ですが、すごく基本をおさえていて、わかり易いです。

この本がでた頃のバイク事情といえば、暴走族とローリング族の時代です。暴走族は問題外として、レーサーに憧れて六甲山とかで無駄にステップをガリガリこするような走り方をたしなめるような記述がチラホラでてきます。

カッコだけのハングオンとか、無駄な空ぶかしをしているのは、アホですよ、みたいなかんじ。(アホとは書いてませんけど。)

逆に、教習所では推奨しない、実際にバイクが車社会の中で安全に走行するためにの心構え、みたいなことも書いてあります。

 

何しろ古い本なので、法令や物価はやや変わっているところはありますし、ネットとか携帯電話に関することは何も書いてません。(テレホンカード必携とか書いてあります。)

バイクの種類と選び方、ヘルメットやライディングギアのこと、乗り方、運転の仕方、バイクの手入れ、安全について、トラブル時の対応、バイク乗りとしてのマナー、ツーリングのすすめ等、イラストと図を多く使って書かれております。

特に、バイクに跨った時の基本姿勢は、武道で言えば基本の構えみたいなものですが、この本を読むと、いかにええかげんな人が多いか、街中で目につくようになります。

ツーリング旅行での計画の立て方や持ち物などは、読んでいるととても楽しくて、実際に行きたくなって、信州やら九州やらに行ったものでした。

若かりし頃の私の書き込みがたくさんあって、懐かしくなります。

この記事を書くためにちょっと検索していたら、いまだに新品で売っているというのに驚きました。いったい第何刷なんでしょ。

ロングセラーですね。

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