ベンリィ購入から、2年5ヶ月。はじめてのオイル交換です。
購入時、ショップに点検に出した時にオイルを交換してもらって以来、一度も交換しておりませんでした。
それからの走行距離は、200kmか300kmくらいのものですから、距離的には全然交換時期じゃありませんが、年月とともにオイルは劣化するものです。
オイル交換をしないとどうなる?
使用しない車両のオイルが劣化していくという実例は見たことはないのですが、オイルを交換しないまま、通常に使用し続けていた自動車の末路は、よく知っております。
中古車屋に勤めていた経験からです。
オイルは使い続けると、汚れてだんだん色が黒くなってきます。粘度は、シャブシャブしていたのが、だんだんドロドロになってきて、しまいにコテコテになってきます。
車の場合、エンジンのヘッドに、オイル給油口の蓋がついておりますが、外した蓋の裏側に黒い塊(スラッジといいます)がべっとりついているのは、オイル交換をサボっていた車です。
マフラーの先からは煙が吹き出し、変な匂いがして、エンジンがガラガラいうようになって、走行中にエンジンが停まってしまいます。ここまでくると、エンジン内部の洗浄はもはや無理で、エンジンご臨終です。(なぜかホンダの車に多かったです。)
スーパーカブのエンジンは、相当タフだと聞きますが、オイルは正常な状態で使ったほうが、調子はいいでしょう。
交換の時期は?
車なら、1万kmごとというような目安もありますが、バイクの場合、なかなか目安になるものがありませんね。
たまに遊びで使っているバイクと、新聞配達で毎日走っているバイクではエンジンオイルの消耗度合いも全然違いますし。
一番エンジンに優しい乗り方は、長距離を程よい回転数で走ることです。走行距離のわりにエンジンオイルの消耗は穏やかです。ロングツーリングなど良いですね。
しかし高速走行、高回転でぶん回すと、負担が大きくなります。オイルも消耗します。上り下りが多いとか、悪路走行が多いのも、負担が多いです。
意外と、エンジンを傷めるのが、ちょっと走ってはエンジンを切る、という使い方です。エンジンが温まっていないと、エンジンオイルの性能が発揮できてませんし、始動時の濃い燃料はオイルを汚れやすくします。アイドリング状態が長いという使い方も良くないです。
ですので、使い方によって、オイルの交換時期はまったく変わってきます。
私は、オイルゲージをちょいちょい目視して、量や色でオイルのヘタリ具合を判断しております。排煙の色が変わってくるようでは、遅いです。
2年経ったベンリィのオイルは、ちょと黒ずんできたなあ、まだいけそうだけど、念の為替えとくかあ、というかんじでした。
でも、やはり交換した後は、エンジンの回り具合が調子良くなったので、交換してよかったと思います。
オイル交換を自分でしてみた
ぼちぼちショップに点検に放り込んで、オイル交換もしてもらおうかなあと考えていたら、カブ仲間から、みんなでオイル交換大会をしようという提案がありましたので喜んで乗らせていただきました。
あつまってワイワイと作業するのも楽しいですし、4台まとめてやれば、4リットル缶ひとつで足りて安上がりです。
オイルの値段は
ホームセンターでカストロールGTX(10W-30)4L缶が特価の1080円でしたので、こちらにしました。カブは交換時の注入量は0.6Lですので、4リットル缶1本で、6台分いけます。
ホンダの純正オイル、G1(10W-30)が1リットル800円くらいでしたので、破格ですね。
10w-30というのは粘度を表す数字です。いちばん一般的でお値段も安いですね。よほどの寒冷地や、過酷な使い方でなければ、カブ系はこれで年中通して使えるということです。
ビッグバイク用とか、レース用とかは粘度も違いますので、高いのを使えばいいというものでもないですね。
自宅でオイル交換する際は、オイル処理ボックスがあるとよいです。300円くらいです。箱の中に廃油を入れると、中の吸着剤が吸収して固まるので可燃ごみとして捨てられます(自治体によって扱いが違うようなので要確認)。
他には、漏斗を用意しておくと、こぼさなくてすみます。オイルの量は、あらかじめ計量カップで600mlの水を測って、空になった2リットルのペットボトルにマジックで線を書いて目安にしました。
ドレンボルトを緩めるには、17ミリのスパナが必要です。モンキーレンチはいろんな大きさに対応できますが、ボルトの頭をなめやすいのであまりおすすめでなく、メガネレンチかボックスレンチが使いやすいです。
軍手があったほうが手が汚れないし、熱いオイルが手にかかった時も、やけどを防いでくれます。床を油まみれにしないように、新聞紙を敷くというのもおすすめ。
オイル交換の手順
1.エンジンを掛けて、ちょっとオイルを温めておく。
2.エンジンを切り、センタースタンドを立て、ドレンボルトの下辺りに、廃油処理箱をセット。
3.スパナでドレンボルトを緩めてはずす。オイルの注入口もあけておく。
4.オイルがよく抜けるように、ゆすったりする。
5.オイルが抜けきったら、ドレンボルトを締める。
6.オイル注入口に漏斗を差し込み、ペットボトルで量を測ったエンジンオイルを、あふれないようにゆっくり注ぐ。
7.いちおうゲージでオイルの量を確認。規定量になっていたら、注入口の蓋を閉める。
これだけです。かんたんです。
オイルがこぼれた場合は、ウエスや、キッチンペーパーなどで、きれいに拭き取りましょう。
オイル交換で愛車快調
オイル交換後、走ってみると、たしかにエンジンの吹き上がりがストレスなく、なめらかに快調になったような気がします。
ついでにタイヤの空気も入れたし、チェーンにも油をさしましたので、複合的な効果もあったかもしれませんけど。
愛車のメンテナンスはちょいちょいするのが良いですね。